バングラデシュの銀行、第3四半期の収益を発表
バングラデシュの銀行の第3四半期、収益は前年に比べてプラス460%と大幅な増加となっています。数字だけを見ると、今年のコロナウイルスのパンデミックの中で凄い業績だと思いますが、内容は本業の貸出による利息収入は苦戦しています。
では、なぜ大幅な増収になったかというと政府が発行した高利回りの債権への投資と貸出の減少による引当金が減ったことが要因でした。
銀行の貸出金利は9%程度ですが、貸倒のリスクがあります。しかしリスクの少ない政府の債権は8%の金利を得ることができたので民間融資と同等の金利で、リスクのない債権への投資が可能となりました。
収益は増加したが、キャッシュフローは厳しくなる?
コロナウイルスの影響による経済崩壊を防ぐために、銀行は返済の猶予と新規の貸出を増加させているためにキャッシュフローは悪化しています。現状では銀行の流動性には問題はなく経営が揺らぐことはありませんが、コロナウイルスの終息が見えない中においては懸念材料ではあります。
THE BUSINESS STANDARD 2020.11.05
https://tbsnews.net/economy/banking/banks-find-their-income-different-way-154423#.X6V1yfo63Lk.link