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🇧🇩バングラデシュ基礎情報

2020年06月25日

①位置と国土
位置

南アジアに位置しており、北と東、西の三方はインド、南東部はミャンマーに接しています。

国土面積 日本の40%

国土全体の面積は14万7000㎢。日本の40%ほど北海道の1.7倍の広さです。

日本からの渡航

現在直行便はなく、幾つかのルートでバングラデシュに入国します。*執筆時点では、新型コロナウイルスの影響で日本に繋がるルートは飛行機が飛んでいません。

主なルート 
*個人的に好きな順番です

・シンガポール航空:バングラデシュ(ダッカ)〜シンガポール(チャンギ空港)〜日本
・タイ航空:バングラデシュ(ダッカ)〜バンコク(スワンナプーム空港)〜日本
・キャセイパシフィック航空:バングラデシュ(ダッカ)〜香港〜日本

②地理と気候
地理

バングラデシュの大部分は、ベンガル湾に沿ったデルタ地帯で、川が多く低湿地地帯です。世界自然遺産にも指定されているシュンボルドンは巨大マングローブとベンガルトラの生息地として有名です。

バングラデシュにある河川で主なものは、ボッタ川(ガンジス川)、ジョムナ川(プラマプト川)、メグナ川です。

国土の大部分が、平坦で坂道はほとんどありません。

気候

熱帯性の気候で10月から3月は季節的には冬となりますが、過ごしやすい寒さで日本の秋といったところです。3月から10月が夏になりますが、高温多湿で雨季やモンスーン、サイクロンが襲来します。

③歴史
古代、中世、植民地時代

バングラデシュの歴史はベンガル地方の歴史になります。それは、隣国インドとの国境が人為的なものであるためです。現在のバングラデシュは東ベンガルと呼ばれる地域になります。ベンガル地方全体を遡ると、紀元前においては、様々な王朝が存在していましたが12世紀からイスラム化が始まり16世紀にはムガール帝国によって発展しその中心がダッカでした。その後、ムガール帝国の衰退と入れ替わるように1757年のプラッシーの戦いを経て、イギリス東インド会社が徴税権を獲得。そしてイギリスによる植民地支配が始まりました。

植民地支配からの独立

バングラデシュは、1947年にインドの独立に伴い独立を果たしますが、ベンガル地方は宗教により分割さヒンドゥー教地域はインド、イスラム教地域はインドを挟んで東西パキスタンとなりました。しかし、東パキスタン(現バングラデシュ)と西パキスタン(現パキスタン)は、言語の違いから争いが起こるようになった。また現バングラデシュ にとっては、現パキスタンに支配されていとこもあって、独立を目指す機運が高まりアワミ連盟を中心に内乱、独立へと進んでいくことになった。

西パキスタンと対立していたインドは東パキスタンの独立を支持したこともあり、バングラデシュ独立戦争を経て1971年に独立した。バングラデシュ は独立してまもなく50年となりますが、現在の国民にも戦争を経て独立を勝ち取った誇りと当時に指導者に対する尊敬の念は非常に高いものがあります。

独立を主導したアワミ連盟の指導者は、シェイク・ムジブル・ラフマンが初代の首相となりました。シェイク・ムジブル・ラフマンは後に国府ボンゴボンドゥと呼ばれ国民の崇拝を集めている。

④政治
政治体制

バングラデシュの政治体制は、議員内閣制で行政権は内閣総理大臣にあります。そして大統領もいるのですが、大統領は国家の元首、軍の最高司令官となっています。また総理大臣、大臣、最高裁判所の裁判官の任命権もありますが、大統領はあくまでも象徴的存在で、首相の助言によって行動すると定められています。どちらが偉いか分かりづらいですが、総理大臣の方が上位になります。初代の総理大臣は、独立を率いたシェイク・ムジブル・ラフマン氏そして現在の総理大臣は、長女のシェイク・ハシナ氏が務めています。

政権の変遷

独立後すぐに民主主義が成立したわけではなく、しばらくは大統領制の元で軍部出身の大統領に権限が集中した、軍政下にありました。1991年に民主化運動が起こり、憲法が改正され大統領を元首とする議員内閣制が確立しようやく民主化が始まっています。民主化後は主に二大政党のアワミ連盟とバングラデシュ民族主義党(BNP)が交互に政権を担ってきましたが、現在はアワミ連盟が政権を担っており総裁のシェイクハシナ氏は3期連続の首相就任と長期政権の元、安定した経済成長を遂げています。アワミ連盟とBNPとは政策は、ほぼ同じなのに対立が激しく、現野党BNP党首のカレダ、ジア総裁は拘束されています。

⑤まとめ

現在のバングラデシュでの歴史は、まだ浅く現在になってようやく政治的にも安定してきたところです。昨今は、その経済成長に注目が集まり始めていますが、少し前までは、とても外国の企業が投資して進出するような状況ではなかったと言えます。今は、平和的な感じもするバングラデシュですが、新型コロナウイルスによるパンデミックをきっかけに、世界中で政情不安になってきていることを考えると、今後のバングラデシュに悪影響が及ばないことを祈るばかりであります。

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